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自己紹介とは、自分を理解する前にとりあえず喋り始める勇気のことである

梅雨に入り、雨の気配が日常に混じるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 さわよりご指名いただきました、同志社大学商学部の吉村珠季と申します。 

せっかくの機会ですので、本日は少々、作家にでもなったつもりで取り留めのない話をさせていただこうかと思います。もっとも、私は作家ではありませんし、文章を書くのが特別上手いわけでもありません。ただ、人間というものは語り始めると案外止まらないものでございます。どうか最後までお付き合いいただけますと幸いです。 

まずは自己紹介から始めるのが筋でしょうか。 

出身は兵庫県神戸市です。大阪にも近く、それなりに栄えていて、それなりに人も少ない。住むにはなかなか良い土地だと思っております。開港以来の歴史もありますから、異国文化の名残が見られる場所も多く、観光として訪れてもそれなりに楽しめるのではないでしょうか。 

もっとも、わざわざ神戸へ来る必要があるのかと言われると少々返答に困ります。 

なぜなら神戸には強大なライバルが存在するからです。 

そう、横浜です。 

神戸には美しい夜景があります。観覧車もあります。中華街もあります。異国情緒あふれる街並みもあります。しかし横浜にもあります。しかも大体の場合、向こうのほうが規模が大きいのです。 

神戸市民としては実に悔しい話ですが、認めるべきものは認めなければなりません。 

もっとも、このように延々と地元の話をしている時点で、それなりに愛着があるということなのでしょう。興味のないものは貶すことすらできませんから。 

 

少々脱線いたしました。 

 

自分の話をするなら、スポーツの話でもするのが自然でしょうか。 

私はもともと、かなりのインドア人間でした。外で遊ぶより家の中にいる方が好きな子どもだったのですが、中学生になる頃、兄から「運動部には入っておいた方がいい」という、ありがたいのか余計なお世話なのか分からない助言を受けまして、陸上部に入りました。高校では水泳部でした。どちらも似たようなところに落ち着いております。走ることと泳ぐことです。 

やっていること自体は単純で、陸で進むか、水の中で進む。それだけの話です 

もちろん競技としての面白さはあります。しかし練習中に「私は今何をしているのだろう」と時折考えてしまいます。ひたすら前へ進む。ひたすら速くなることを目指す。その単純さゆえに、時としてスポーツそのものがゲシュタルト崩壊を起こすのです。 

ならば球技をやれば良かったではないか、と言われそうですが、それができないのが運動音痴の悲しいところです. 正直に申し上げると、球技はかなり得意ではございません。空間の中で複数の動きを同時に把握するということはどうにも難しいです。体育の授業で、同じ空間の中で自然に動けている人を見ると、素直に別の生き物のように感じておりました。言ってしまえば陸上でも水泳でも大した成績なんてもの残しておりません。むしろ、私はスポーツではなく芸術の世界に行った方が向いていたのではないかと思います。絶対音感はありますし、絵でもありがたいことに何度か賞をいただいております。 

……待ってください。 

それなら私はまた運動系の部活に入っているのでしょうか。 

考えると不安になってきましたので、この話題はここで終わりにしておきます。 

趣味の話に移りましょう。 

 

この春から一人暮らしを始めまして、自炊が思っていた以上に楽しくなっております。 

料理そのものというより、買い物や献立を考えることも含めて、一連の流れが面白いのだと思います。 

最近では、食材を買うという行為が少し変わってきているように感じます。 

例えばにんじんやキャベツのようなものはこの店、卵やトマトはあの店、といった具合に、自然と頭の中にルートのようなものができてきました。 

その日の特売に合わせて店を回っているうちに、気がつけば「料理のため」というより、「確認のために店を回っている」ような感覚になっていることがあります。 

ときどき、自分が何と戦っているのか分からなくなる瞬間もあります。 

ただ、それも含めて生活としては悪くないのかもしれません。 

最近は料理から派生して包丁を研ぐようになりました。 

自分でも中々渋い趣味だと思います。同年代の女子大学生が休日に何をしているのか詳しくは知りませんが、少なくとも砥石を水に浸しながら刃の角度を気にしている人は多数派ではないでしょう。包丁の切れ味にお悩みの方がおられましたら、ぜひ私のところへお持ちください。喜んで研がせていただきます。 

 

さて、そろそろ部活の話をしなければなりません。 

結論から申し上げますと、とても楽しいです。 

ショップの皆様、OB・OGの先輩方、現役の先輩方、そして愉快な同期たち。本当にたくさんの方に支えられて、今日も元気に練習することができています。 

いつもありがとうございます。 

もっとも、悩みがないわけではありません。練習量の割に成長の実感があまり得られていないのが正直なところです。見た目だけなら一番強そうだと言われるのですが、その期待に実力が追いつく日は来るのでしょうか。 

いつか先陣を切って駆け出していくような選手になりたいと思っています。結果がどうであれ、気持ちだけは負けないようにしたいです。 

 

そして同期のみんなへ、昼休憩のたびにどこかへ消えてしまって申し訳ありません。 

あれは決して皆さんを避けているわけではなく、午前練習の振り返りをまとめております。 

みんなのことは本当に大好きです。 

ただ、金髪ギャルにも金髪ギャルなりの悩みがあるのでございます。 

見た目はああですが、中身は案外真面目ですので、 

どうかこれからも温かく見守っていただければ幸いです 

 

最後に補足しておきますと、私はふたご座のA型でございます。 

そして好きな花は紫陽花です。 

これだけ長々と話しておいて最後に言うことがそれかと思われるかもしれませんが、自己紹介というものは案外そういうものなのではないでしょうか。 

人間を説明するのに競技歴や出身地だけでは足りませんし、かといって好きな花だけで説明できるほど単純でもありません。 

結局のところ私は、部活をして、包丁を研いで、安い野菜を探し回り、ときどき紫陽花を眺めている人間です。 

自分のことは、まだその程度のところでしか捉えられておりません。 

 

それでは、このあたりで私の話は終わりにいたします。 次は私とは違い、息継ぎをどこでしているのか、少し気になってしまうほどの勢いでお話しされる、我らがマシンガントーク人間・ほのかにお渡ししたいと思います。 画面越しではございますが、そのままの勢いでお話しいただけるのではないかと思っております。どうぞご期待ください。 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

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