35-30 サレジオ学院
- 2018年11月20日
- 読了時間: 6分
最期のインカレが終わってしまいました。
このスポーツはどうやら表彰台に上がってる人だけにスポットライトが当たりもてはやされ、その他の人は死にたい気持ちになります。費やした努力が多ければ多いほど思いが強ければ強いほど辛い。
そんななか注目しやすい所だけに注目せずに、ちゃんと目標に届かなかったメンバーにも価値を与えてくれる雪乃はほんまに良いマネージャーやなと思う。大好き
ちなみに俺は泣いてないです。
悔しすぎてあんまり言いたくないけど、1つ決めたことがあります。
この借りは必ず返すと決めました。
ほとんどが悔しい思いをしたと思います。
悔しいという気持ちがあるならそのエネルギーをどうやったら勝てるか考えるエネルギーに変換すればいいと思う
負けることを怖がるんじゃなくて、本気で取り組んでないことを恥じるべきやと思う
艇速練ひとつひとつに勝ちたいっていう気持ちは籠っていたのか?
目標に届かないということはどこか甘い考えがあったんじゃないか?
七転び八起きとは言うけど、ただで起き上がったらまた同じ負けを繰り返すだけやと思う
もっとこの冬は本気で考えて集中して練習して団体ではこの借りを返そう。
同志社10人和歌山に行けるけど、その少ないメンバーにはどこまでも本気でこの冬はウィンドして欲しい。甘い気持ちは捨てて、先輩に本気で勝つつもりで他大には絶対に負けない気持ちで。それが出来ない人なら正直来て欲しくない
さて、これは前置き。笑
ここからは後輩に何か残すためにぼくのウィンドの苦闘について真剣に書きます。興味ある人だけ読んでね。
下級生の時の疑問として、俺は速い人が卒業していったら質問もできないし、どうやって速くなればいいんだろう?毎回練習で確実に上達するにはどうしたらいいんだろう?って思った
3回生になってからは上がそんなにいなかったから自分の力で成長する必要があった。
まず、ウィンドが上達する瞬間ってどんな時だろう?って考えた
それは何か調子良いぞっていう感覚がまずある 先輩が言ってたことはこのことかと腑に落ちる あらゆる疑問が繋がる時とかかなーって思った
話変わるけど、笑笑
俺は中学生の時に「アルマゲドン」っていう映画がめっちゃ好きになった。
ブルースウィリスが地球に襲いかかる隕石に爆弾を仕掛けにいって地球を守る映画
どこが好きかと言うと、自らの命を捨てて地球を救ったブルースウィリスのカッコよさじゃなくて、、
単純に映画序盤の荒くれる男たちを率いて石油をバンバン掘削するブルースウィリスをカッケェって思ったから
石油掘削ってカッケェなって
そんなブルースウィリスが「石油掘削は科学であり芸術だ」って言う場面がある
確かに石油って実際どこ掘ったらでてくるかわかんねえし、ここにあるんじゃねって見通しは科学的な根拠と科学が発展してない時はそれこそ経験による勘みたいな芸術的な力が必要なんだなって
かっけえ、俺、石油王なるわって中学生の時に思った
話戻すけど、ウィンドの上達を見つける瞬間って石油を見つけることと本質は似てるんじゃないかなって思った
石油たくさん掘れる人ってどんな人かなって考えたら
たくさんの穴を掘る、掘るのが上手い、→たまに石油でる→どんな時に石油が出るのか科学的な根拠をつける、経験が養われる→石油が出る精度が上がる 掘り方が機械になったり、自分の掘り方が分かってきたり
これってウィンドで言ったら
どうやって上手くなるか分かんないからたくさん練習する→たまに上手くいく瞬間がある→なんでやろって理論づけたり、感覚を磨いていく→練習で上手くいく確率が上がってくる 身体の動かし方が上手くなったらより良い感覚が養われるし、頭の使い方が上手くなったら精度は上がる、自分のレースへの持っていきかたもだんだんと分かってくる。
あれ、おんなじじゃね?
なんだウィンドサーフィンしてるようで俺は石油王を目指してんのとおんなじじゃんって気づいた。
なにが言いたいかっていうと笑
物事の構造や本質は普遍的であらゆることに応用できるってこと
例えば身体の動かし方の本質ってなんだろうって考えれば 色んなスポーツの身体の動かし方から原理原則を抽出すればウィンドサーフィンに応用できる。
どんなスポーツも上手い人は身体の動かし方が滑らか
これはどういうことかっていうと指先や足先、1番パワーが発揮される瞬間に爆発的なパワーを生み出すために全身をしならせてパワーの速度を上げているっていう原理が見えてくる
野球のピッチャーのフォームとか見たら分かるめっちゃ弓状
ウィンドも同じでブームを引き込む瞬間にパワーを集中させるために身体を弓状にしてしならせる。
一流のチェスプレーヤーはまず簡単な1つ1つの駒の動かし方を体系的に学んでいって落とし込めてきたらそれを2つ3つとより難しい駒の動かし方を慣らしていって最終的には駒が一連の流れを作るものっていう感覚に落とし込んでいくらしい
この構造をウィンド、セッティングに応用するなら
まずは1.2.3.4.5.6バテン、ダウン、アウト、フットそれぞれの役割を1つずつ考えていって落とし込んできたらだんだんと それぞれがセール全体にどういう力を与えているのかが見えてくる。バテンとダウン、アウト、フットの連動が見えてくる
だからセッティングで俺はフットゆるめやねんとかじゃなくて
このセールはこういう硬さやドラフトセールの返りだからフットをこの分だけ締める フットを締めるとこういう要素がセールに影響を与えるからバテンはこんくらいって考えられるようにする
物事には基本的な構造 原理原則があると思う
ウィンドやっても役に立たないって言う人多いけど、
自分の上手くいくパターン、アイデアの抽出の仕方、原理原則から考える論理的な力、原理原則を抽出する抽象的な力、本当にできてるか客観視する力
、見通しをつける直観とかそういう力の本質を抽出すれば、それは何と向き合っても役に立つと思う。
だからウィンドサーフィンを探求すればするほど、どんどん自分の力をついてして、他のことにも応用できる
ウィンドの練習しても上手くいかずに行ったり来たりする人はそういう本質的な原理原則に注目する力が足りないんじゃないでしょうか
けど、分かってることとできることも違うし、自分の考えと実際のレースの考えがチグハグすることもあると思う。修正修正
こんなこと考えてやるウィンドも深みは増してくるけど、ただ水の上を自分の恐怖心ギリギリで滑走する感覚とかもウィンドの魅力やと思います
今日は太陽と浅尾と遊んできます
今度誰か火鍋食べに行きません?
藤原竜也、良き。