OB2年目の奥村です。智子、指名ありがとw
団体戦お疲れさまでした。智子たちはボクが3年生の時の1年生で、苦楽を共にした仲。かつては頼りなかったのに、団体戦では様変わりしていて驚いた!団体戦の感想、noteに書いたので読んでw
さて、何を書くか悩みましたが、6年間このチームに携わり学んだことを伝えます。※全部個人の考えなので、その点はご了承ください。
ボクは『組織の存在意義』『どうしたらいいチームができるか』について、自分が主将の時に上手く部活を回せなかった経験から、ずっと考えてきました。
特に悩んだのが、定量的結果が出ればその組織は成功か?ということ。多様な人々が交わる部活が目指すべきは何か?
結論はこうです。
『団体戦優勝のためだけに存在しているチームは必要ない。チームは、所属する全ての人が幸せになるために存在すべき』
チームに所属する人のモチベーションはいろいろです。
競技を極めたい人
自分は頑張れなくても、頑張っている人を支えることがとにかく好きな人
海にいるだけで幸せな人
同期と関わっているだけで幸せな人
競技を極めたいからチームに所属している人は稀で、大多数は他の動機に従って動いています。日本一になりたいと言っている人でも「認められたい」「もてたい」とか、意外と人間味あふれる動機が裏にあるはずです。
日本一だけを掲げて、それに沿わない人を排除したら、チームの大多数の人は不幸せになります。競技を頑張れない人を肯定できないなら、その人たちだけで別のチームを組んで団体戦に出ればいい。特に下級生は、団体戦やインカレをイメージしづらいのが実情で、先輩に認められることや、同期と一緒に成長する過程を楽しんでいることが多いでしょう。
定量的目標を達成することにしか興味がない組織は、知らぬ間に多くの人間を殺します。
そうならないためには、
定量的な目標と同時に『チーム全員が納得して目指せる定性的目標』を持っておくと良さそう。『どんなチームでありたいか』です。
『団体戦優勝は、定性的目標達成のための手段』くらいに考える。大会の結果なんて、引退したら何の意味も無い。
人間は理想と現実のギャップを埋めようとして行動します。チームの理想が団体戦優勝だけだとしたら、団体戦優勝が理想ではない人は目指すものがなくなります。でも、定性的目標に対しては全員が頑張れる可能性があります。
チームに属する動機はいろいろだけど、定性的目標にそぐわない行動をしていなければ全てOKとする勇気をお互いに持つということです。
やっぱり多くの人が目標に向かって頑張れることが幸せだし、それによって、全員にとって充実した4年間になると思います。不満を持ったまま引退する人が出てしまうのは個人的に許せないです。自分が最後まで選手をやれなかったのでなおさらそう思います。部活に所属した以上、ここにいてよかったと思いたいとみんな願っています。
以上を踏まえて、繰り返しになりますが、
『団体戦優勝のためだけに存在しているチームは必要ない。チームは、所属する全ての人が幸せになるために存在すべき』
と考えました。
こんなに言うと『結果はどうでもいい』と言ってるように思われるかもですが、そんなことは無くて『チームでやる以上、不幸せな人を生んでまで勝っても意味ない』というだけ。
付け加えると、チームの雰囲気を作る上で最も大事なのは4年生です。4年生の雰囲気=チームの雰囲気です。やはり最上級生の影響力は最強。
この前の団体戦では、4年生が確固たる定性的テーマを持って部活に取り組んでいることが感じ取れました。それに下級生が共感しながら1年間を過ごした。だから良い雰囲気だったのでしょう。レースのリザルトとは別に、『後輩に与えたいこと』を考えて実行した4年生は本当に偉いなと思いますね。
新チームでは、4年生を中心に『全員が納得して目指せる定性的目標』を作って明文化することに挑戦してみてはどうでしょう?明文化しておくと良いのは、その定性的目標をものさしにして、チームにとっての物事の良し悪しを判断できるようになることです。
例えば、同期と遊ぶことが好きだけどウインドを全然頑張れない人がいたら、その行為がチームの定性的目標に反していなければ『別にいいじゃん』と全肯定してあげるイメージ。
そして、チームの在り方をそう捉えると『OBがどんな風に現役生と関わるべきか』も見えてきます。
OBの役割は
『現役が今向かおうとしている方向に優しく背中を押すこと』
だと考えています。過去がこうだったと言って後輩を圧倒することは本質ではありません。
もう時効なので言いますが、ボクが3年生の時、部の掲示板に『昔はこうだったのに、、、』『今の部活の悪いところは、、、』といった文章を匿名で書いてきたOBさんが数名いましたが、あれは最低最悪な行為。
過去は大きく見えすぎるし、現役からしたらOBの昔話って眠いだけで興味ない。
過去と比較して現役生の行動を否定するのではなく、現役部員が今どんな部活を作りたいかを知った上で、その目標が叶うように後押しするべきです。過去と比較させても現役部員は疲弊していきます。未来を良くするというその1点だけ。後輩に過去の成績を自慢したいだけのOBって結構多いですよねー。
現役生もOBも、いいチーム作りのために協力し合える集団であれたらなと思ってます。ボクの言いたいことは以上です。現役時代~OB2年間で、いろんな角度からチームの在り方を考えたという意味では、多少現役生に参考にしてもらえたらうれCです。
現役生も、部活でどんな学びを得られたかを振り返ると、辛かった1年が将来の肥やしに変わりますので、やってみてください!
真面目な文&長文になってすんません。何はともあれ、もっと部活が良くなっていくことを願っています。
では次は、いつの間にかなり仲良くなった?4年生の歩美ちゃんお願いします^^
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